自己紹介

2025-01-11

こんにちは。乾由布子です。

この度「いぬい国際法律事務所」を開業するにあたり、自己紹介代わりにこれまでの歩みを少しご紹介させていただきたいと思います。

私は2005年に弁護士となりましたので、今年でちょうど20年になります。そのうち18年以上を外資系法律事務所のオリック東京法律事務所・外国法共同事業に所属し、再生可能エネルギーや不動産関連のプロジェクトに数多く携わってきました。用地取得、許認可、ファイナンス、M&A、紛争解決と、関連業務を幅広く経験しましたが、なかでも用地取得や許認可、ファイナンスを得意としています。また、外資系クライアントとの契約交渉や、日本の支店と海外本社とのコミュニケーション支援など、国際的な案件にも多く関与してきました。一言で言えば、再エネを得意とする日本と海外の橋渡しです。

ちなみに、実は弁護士になる以前は、8年間公益財団法人日本野鳥の会で勤務していました(そうです、紅白歌合戦の最後に登場してカチカチと札を数えていたあの団体です!)。野鳥の会は単なる愛鳥団体ではなく、歴史ある日本最大級の自然保護団体であり、私は国際協力室でアジア諸国との鳥類保護に関する連携や研究支援、国際協力体制の構築に携わりました。この間、マレーシア・クアラルンプールでの駐在や国際協力銀行(JBIC)への出向など、多様な経験をしましたが、今振り返るとこれが国際的な視点を養ううえで非常に役立ったと感じています。

さらに遡ると、学生時代には植物生態学を専攻し、「光環境と地上部構造の測定にもとづくアオキの受光特性の解析」というテーマで修士号(理学)を取得しました。弁護士として再エネ分野に特化するまで、いくつかの「寄り道」をしてきましたが、一貫しているのは、環境と社会の課題に向き合いたいという想いです。

2025年、京都という日本の文化と歴史の中心でありながら国際色も豊かな場所で独立開業し、新たな一歩を踏み出します。これまで培ってきた経験と専門知識を活かし、引き続き再生可能エネルギーを中心に国内外のクライアント様の幅広いニーズにお応えするとともに、京都という場所の土地柄を背景に、伝統工芸や文化芸術に携わる方々と海外をつなぐ法的サポートにも力を注いでいきたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。