歌会始めに行ってきました

2025-01-19

去年の大河ドラマである『光る君へ』の影響もあって、和歌が注目されていますね。
実は私も京都に来てから和歌を始めました。

2025年1月18日には、私が学んでいる冷泉流の宗家である冷泉家で新年の行事である「歌会始め」が行われました。 冷泉家の住宅は、江戸時代後期に建てられた唯一現存する公家屋敷で、重要文化財にも指定されています。私も門人の末席を汚す身として、この特別な場での目出度い行事に参加させていただきました。

京都は初釜や初生け式など、新年には催しが多く、着物姿の人々で一層華やぎます。そんな中、悠久の時を感じさせる冷泉家で静かに筆を走らせるひとときは、平安の昔と今が繋がっているように感じられる本当に特別な時間でした。

歌会始めでは、当日出されるお題で二首の和歌を詠みます。今年のお題は「雪朝望」、雪の朝を望む美しい景色を詠む雅なひととき……と言いたいところですが、私の詠んだのは「朝、窓を開けたら一面の雪景色だった」というシンプルな内容。短い時間で詠むのは、なかなか難しいものです。

文章を書くという点では、私の仕事である弁護士業とも共通点がありますが、和歌の世界は全く別物。使う語彙も目的も異なり、普段刺激されない脳の部分が動くのを感じます。それが私にとって癒しとなり、楽しみになっています。

今年の「歌会始め」の様子は京都新聞の動画でご覧いただけます。ぜひ華やかな雰囲気を感じてみてください。

(ちなみに35秒あたりに、私が筆を持っている姿も映っています。探してみてくださいね!)